2024年05月29日 14時00分

Source: Mitsubishi Heavy Industries, Ltd.

MHIET相模原工場内の水素専焼エンジン発電セット実証設備および水素供給設備が完成
水素専焼エンジンの製品化に向け、実証設備の試験運転を開始

東京, 2024年5月29日 - (JCN Newswire) - 三菱重工グループの三菱重工エンジン&ターボチャージャ株式会社(MHIET、社長:古殿 通義、本社:相模原市中央区)は、三菱重工グループの2040年のネットゼロ達成を掲げた「MISSION NET ZERO」を実現する製品開発の1つである、水素エンジンの製品化に取り組んでいます。

これまでにMHIETは、レシプロガスエンジン「GS6R2~GS16R2」シリーズを改良した単気筒エンジン(ピストン径170mm × ストローク220mm)を、国立研究開発法人 産業技術総合研究所(産総研)福島再生可能エネルギー研究所(福島県郡山市)に設置し、水素100%で安定燃焼できる技術を確立しています。

このたび、製品化に向けた次の段階として、新たに開発した6気筒の500kWクラス水素専焼エンジンを搭載した発電セット(注1)の実証設備と、水素トレーラーで搬入する高圧水素ガスを減圧して発電セットに供給する水素供給設備が完成し、健全性確認のための試験運転を開始しました。都市ガスを用いた確認運転から開始し、今年度中に水素専焼の100%負荷運転における安定燃焼の確認を目指します。

一連の実証試験では、新たに設計した水素100%を燃料とする6気筒水素専焼エンジンの燃焼安定性、性能、信頼性などの検証に加え、水素の特徴(注2)を考慮し、発電セットとして求められる安全性評価や性能検証を実施します。なお、本実証試験では、再生可能エネルギー由来の電力を利用し、製造過程においてCO2を排出しないグリーン水素を燃料として使用することも計画しています。

MHIETは、水素専焼エンジンの開発から設計、製作、実証に至るまでの開発サイクルを自社工場内で一貫して構築したことで、実証試験で得た結果を迅速に製品化に向けたプロセスに反映できます。一連の実証試験を通じて、2026年度以降の製品化に向けたプロセスを加速していきます。

レシプロエンジンは、低・脱炭素社会の実現に向けた燃料転換(エナジートランジション)においても、その機構上、さまざまな燃料を燃焼させることができ、中でも水素専焼エンジンを用いた発電セットは、純水素を燃料とすることで、燃料消費によるCO2を排出することなく、分散型電源の脱炭素化に貢献します。MHIETは実証試験を通じて、水素利用拡大による脱炭素社会実現を目指します。

URL https://www.mhi.com/jp/news/24052902.html 

 

Source: Mitsubishi Heavy Industries, Ltd.
セクター: エネルギー, エンジニアリング, 宇宙・防衛, 建設, EV, Smart Cities

Copyright ©2025 JCN Newswire. All rights reserved. A division of Japan Corporate News Network.

関連プレスリリース


三菱重工、東京都交通局の日暮里・舎人ライナー向けで330形車両12編成(60両)を完納
2025年01月15日 10時30分
 
三菱重工、ESG投資指標「Dow Jones Sustainability Index(DJSI)」における「World Index」の構成銘柄に2年連続で選定
2024年12月26日 18時00分
 
三菱重工、開発中の無人機による夜間・長距離の高速道路状況確認の実証試験を実施
2024年12月25日 14時00分
 
三菱重工グループCrystal Mover Services、米国ワシントン・ダレス国際空港のAPMシステム運行・保守(O&M)契約を更新
2024年12月20日 10時30分
 
三菱重工、防衛省向け3,900トン型護衛艦「ながら」の命名・進水式を長崎で実施
2024年12月19日 13時30分
 
三菱重工と今治造船の合弁会社であるMI LNGを「MILES」へ社名変更
2024年12月19日 10時36分
 
三菱重工、九州電力玄海原子力発電所3、4号機向け 蒸気タービン更新工事を受注
2024年12月13日 15時00分
 
三菱重工、フランスとの高速炉開発に関する実施取決めを締結
2024年12月06日 15時37分
 
三菱重工サーマルシステムズが「令和6年度気候変動アクション環境大臣表彰」を受賞
2024年12月03日 11時50分
 
三菱重工、マカオLRT「石排湾」および「横琴」の両延伸線が営業運転を開始
2024年12月02日 16時30分
 
もっと見る >>

新着プレスリリース


もっと見る >>