東京, 2024年7月16日 - (JCN Newswire) - エーザイ株式会社(本社:東京都、代表執行役 CEO:内藤晴夫)は、このたび、抗真菌剤ホスラブコナゾールについて、真菌性疾患に対するアジア・オセアニア*における開発および商業化に関するライセンス契約を佐藤製薬株式会社(本社:東京都、以下 佐藤製薬)と締結したことをお知らせします。本契約に基づき、当社は当該諸国・地域における本剤の知的財産権の実施を佐藤製薬に独占的に許諾します。
ホスラブコナゾールの主活性成分であるラブコナゾールは当社が創製した抗真菌剤です。本剤は、ラブコナゾールをプロドラッグ変換することにより、溶解性や生体内利用率を向上させたものです。日本においては、当社が許諾した再実施権付独占開発権および商業化権に基づき、株式会社セレンファーマ(東京都)と佐藤製薬が開発を進め、2018 年 7 月より「爪白癬」を効能・効果とする経口抗真菌剤「ネイリン®」として佐藤製薬が発売し、当社が販売提携しています。
本契約締結により当社は契約一時金を受領するとともに、薬事マイルストンペイメントおよび一定期間の売り上げに応じたロイヤルティを受領する権利を有します。なお、顧みられない熱帯病の一つであるマイセトーマとその関連疾患については許諾の対象外とし、引き続き当社が権利を有します。
今回の契約締結により、アジア・オセアニア地域での本剤の価値最大化を図るとともに、本剤を必要とする患者様に 1 日でも早く貢献ができることを期待しています。
*ASEAN10 カ国、オーストラリア、ニュージーランド、韓国、台湾
URL https://www.eisai.co.jp/news/2024/pdf/news202452pdf.pdf