東京, 2025年4月15日 - (JCN Newswire) - 三菱重工業は、SBMオフショア社(SBM Offshore、本社:オランダ)がブラジルの主要石油会社であるペトロブラス社(Petroleo Brasileiro S.A.、本社:リオデジャネイロ)と進める浮体式石油・ガス生産貯蔵積出設備(FPSO:Floating Production, Storage and Offloading System(注1)に特化したCO2回収モジュールの適用に向け、その初期検討に取り組みます。将来的なEPC(設計・調達・建設)受注を目指し、SBMオフショア社と同社の完全子会社であるシングル ブイ ムアリング社(Single Buoy Moorings、本社:スイス)を通じて受注したものです。
このFPSO向けCO2回収モジュールは、当社が関西電力株式会社と共同開発した独自のCO2回収技術である「Advanced KM CDR Process™」とFPSO業界をリードするSBMオフショア社が進めるFPSO関連プログラム「Fast4Ward®(注2)」の理念を組み合わせて開発中のものです。ペトロブラス社が計画するFPSO上に搭載されたガスタービンからのCO2回収を想定して初期検討を行うことで、将来的な商用化に向けた分析・評価を行います。
当社は、2023年9月にSBMオフショア社とFPSO向けCO2回収モジュールの商用化に関する協業契約(注3)を締結しており、今回の初期検討はその成果の一つです。世界的に脱炭素化需要は急速な拡大が見込まれることから、同社との協業を通じて海洋CCS(Carbon dioxide Capture and Storage:CO2の回収・貯留)事業開発を加速し、グローバルなカーボンニュートラルの実現に貢献していきます。
三菱重工グループは、2040年のカーボンニュートラル達成を宣言し(MISSION NET ZERO)、エネルギー需要側・供給側双方の脱炭素化に向け戦略的に取り組んでいます。このうちエネルギー供給側の脱炭素戦略である「エナジートランジション」における柱の一つが、多種多様なCO2排出源と貯留・利活用をつなげるCCUSバリューチェーンの構築です。この柱を引き続き強化することに努め、独自のCO2回収技術を活用したCCUS事業を強力に推進するとともに、ソリューションプロバイダーとして温室効果ガス排出削減に地球規模で貢献し、環境保護に寄与するソリューションの開発をさらに進めていきます。
三菱重工グループについて
三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。詳しくは: 三菱重工グループのウェブサイト: www.mhi.com/jp
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