東京, 2024年12月2日 - (JCN Newswire) - 三菱重工業は、中国マカオ特別行政区(Macau Special Administrative Region)政府・公共建設局(DSOP)から受注した、全自動無人運転車両(AGT:Automated Guideway Transit(注1))システムを採用するマカオLRT(Light Rapid Transit)(注2)の延伸プロジェクト(注3)のうち、「石排湾延伸線」および「横琴延伸線」の引き渡しを完了しました。マカオLRTにおける完工・引き渡しは、昨年のBarra延伸線(注4)に続くものです。石排湾延伸線は11月1日、横琴延伸線は12月2日から、それぞれ営業運転を開始しています。
今回完成したプロジェクトは、2019年に当社が納入したタイパ線(11駅、9.3km)を軸に、人口の増加が見込まれる新興住宅地の石排湾地区へつながる石排湾延伸線(2駅+乗換駅追設、1.6km)、およびマカオ対岸の中国本土・横琴島に接続する横琴延伸線(2駅追設、2.2km)を新設したものです。石排湾延伸線が開業することで、空港やリゾートホテルが立ち並ぶ中心市街地のタイパ島から、新設の大型総合病院付近や石排湾地区への乗り入れが可能となり、交通利便性の向上が見込まれます。また、横琴延伸線の運転開始により、マカオと中国本土の往来活発化も見込まれており、地域経済のさらなる発展にも貢献します。
今回のプロジェクトにおいては、地元ゼネコンである「Top Builders Macau Co. Ltd.」および「Hou Chun Construction and Engineering Company Limited」との間で3社コンソーシアムを組んで協働し、当社は、信号、通信システム、給電設備、軌道、ホームドアおよび料金機械といったAGTシステム一式(駅舎の建設や土木工事を除く)を担当しました。車両はタイパ線向けに当社が納入した55編成x2両=110両が両延伸線でも活用されます。また、2024年2月には、マカオ半島と中国本土のボーダーゲートである拱北(Gongbei)付近まで伸びるEast Line(6駅、7.65km)も受注(注5)し、設計・調達フェーズも現在順調に進行しています。これらのプロジェクト遂行を通じ、当社は引き続きマカオの交通利便性の向上に寄与していきます。
三菱重工グループは、今後も世界各国・地域のサービス拠点と連携し、顧客ニーズに応える付加価値の高いサービスや、三菱重工のデジタルイノベーションブランドである「ΣSynX(シグマシンクス)Supervision」の遠隔状態監視技術などの新ソリューションを提供していきます。また、CO2を排出しないクリーンな輸送手段であるAGTの納入を通じ、各地の経済発展、交通利便性向上といったリージョナル課題への対応と解決策の提供を目指すとともに、カーボンニュートラル社会の実現にも貢献していきます。
URL https://www.mhi.com/jp/news/241202.html