東京, 2025年2月19日 - (JCN Newswire) - 三菱重工業は、バーレーンの大手国営アルミニウム精錬会社であるアルバ社(Alba:Aluminum Bahrain B.S.C.)が保有する第5発電所に68万900kWのガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)火力発電設備を増設するプロジェクトを完工、このほど商業運転開始を迎えました。この天然ガス焚きGTCC発電設備について、当社は、1ヵ月の納期前倒しで契約を達成、さらに長期保守サービス契約(LTSA)も締結しており、高効率で信頼性の高いエネルギーの継続的な供給に向け、発電所の安定的な稼働をサポートしていきます。
この発電設備は、第5発電所における第4ブロックとして、三菱重工と中国の建設会社SEPCO III(SEPCOIII Electric Power Construction Co., Ltd.:山東電力建設第三工程有限公司)のコンソーシアムによりEPC(設計・調達・建設)フルターンキー契約を締結して、建設を進めてきたものです。当社が、最新鋭のM701JAC形ガスタービン、蒸気タービン各1台から成るGTCC発電ユニットを供給しました。
設備の完成を記念して第5発電所で開催された式典には、アルバ社から会長のハーリド・アル・ルマイヒ(Khalid Al Rumaihi)氏、最高経営責任者のアリ・アル・バカリ(Ali Al Baqali)氏、電力部門責任者のアミン・スルタン(Amin Sultan)氏、また三菱重工を代表して執行役員エナジードメイン副ドメイン長の東澤 隆司が出席しました。
今回の運転開始に際して、アルバ社のハーリド・アル・ルマイヒ会長は次のように述べました。「第5発電所の第4ブロックは我々の発電設備容量を拡大するだけにとどまらず、持続可能な未来に向けた当社のビジョンを裏付けるものであり、イノベーションとパートナーシップが融合することで実現した強力なシンボルです。当社、三菱重工およびSEPCO IIIの尽力により、納期前倒しで完成したこのプロジェクトは、産業の成長と環境への配慮が共存可能であることを示し、より環境に優しいバーレーンへと導くものとなります」。
また、三菱重工の東澤は次のように述べました。「当社による最先端の発電技術が導入された重要プロジェクトの完成を祝えることを光栄に思います。第5発電所の第4ブロックにおいて、水素混焼能力を備えたM701JAC形ガスタービンの商業運転に成功したことで、アルバ社が掲げるエネルギー目標を達成するとともに産業の脱炭素化にもつながると確信しています。本設備の完工は、我々の堅固な協力関係を示すだけではなく、バーレーンの“経済ビジョン2030”を推進し同国の持続可能なエネルギーの未来を構築していく上で極めて重要な役割を果たすものです」。
三菱重工グループは、高効率で信頼性の高いガスタービン発電設備の普及に一層力を注ぎ、世界各地の経済発展に不可欠な電力の安定供給に寄与するとともに、エネルギーの脱炭素化を促進することで地球環境の保全に貢献していきます。
三菱重工グループについて
三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。詳しくは: 三菱重工グループのウェブサイト: www.mhi.com/jp