東京, 2024年10月3日 - (JCN Newswire) - 富士通株式会社(注1)(以下、富士通)とSuper Micro Computer, Inc. (注2)(以下、Supermicro)は、このたび戦略的協業を開始し、富士通が開発する高性能かつ省電力性を追求した次世代プロセッサ「FUJITSU-MONAKA(注3)」を搭載したAIコンピューティングプラットフォームを2027年から提供することを目指し、開発に着手します。加えて両社は、次世代グリーンデータセンターやHPC向けの水冷ソリューションについても、共同開発を行います。
AI活用が進むにつれ、データセンターの電力需要は供給を上回るペースで増加しており、増大する消費電力の削減が最大の社会課題の1つとなっています。富士通とSupermicroは、データセンターにおける消費電力の削減と環境負荷低減を実現するグリーンなITインフラの推進を、最優先で取り組むべき活動と考えています。
富士通とSupermicroは、世界トップクラスの技術とカスタマーベースを持ちよることで、市場をリードするグリーンなAIコンピューティング向けサーバのポートフォリオを開発し、提供します。Supermicroのビルディングブロックアプローチ(注4)によるサーバ設計は、AI、HPCや汎用コンピューティングなどのワークロードに対して、クラウドデータセンター向けからエッジアプリケーション向けまで幅広いサーバを迅速に構築することを可能とします。またSupermicroのラックレベルのプラグアンドプレイ(PnP、注5)水冷ソリューションは、テクノロジーによる環境への影響を最小限に抑える革新的な冷却技術です。ここに富士通が開発する高性能かつ省電力性を追求したArmベースの汎用プロセッサ「FUJITSU-MONAKA」を組み合わせることで、優れた性能と省電力性を実現するとともに、幅広いソフトウェア互換性により、高い信頼性、安全性、使いやすさを併せ持つAIコンピューティングプラットフォームを実現します。
本協業には今後、エフサステクノロジーズ株式会社(注6)を加え、データセンター事業者やエンタープライズ向けに、SupermicroのGPUサーバ製品をベースに導入支援サービスを組み合わせた生成AIソリューションを、エフサステクノロジーズ株式会社がグローバルに提供していきます。
両社は、これらの活動により、データセンターの電力消費を削減する環境に配慮したグリーンなAIコンピューティングソリューションを世界中に普及させ、社会課題やお客様の経営課題の解決を支援し、持続可能な社会の実現に向けて貢献していきます。
富士通株式会社 執行役員副社長 CTO、CPO ヴィヴェック マハジャンのコメント
富士通とSupermicroの協業は、グリーンコンピューティングのイノベーションを加速し、持続可能な社会の実現に貢献する画期的な取り組みです。両社の技術を融合することで、省電力で高性能なAIシステム基盤を実現し、AIやDXを促進します。この協業は、世界中のお客様の社会課題解決を加速させ、2030年のSDGs目標達成に貢献すると確信しています。
Super Micro Computer, Inc. CEO Charles Liangのコメント
富士通とSupermicroの協業により、高性能で電力効率に優れ、コストを最適化した最先端のサーバとソリューションを提供できることを嬉しく思います。これらのシステムは、AI、HPC、クラウド、エッジ環境の幅広いワークロードをサポートするよう最適化されます。両社は、テクノロジーによる環境への影響を最小限に抑えるため、ラックレベルのプラグアンドプレイ(PnP)水冷システムなど、省電力アーキテクチャを備えたグリーンIT設計に注力していきます。
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