2019年07月23日 12時00分

Source: NEC Corporation

NECソリューションイノベータ、「NEC 樹冠3D化サービス」を8月より提供開始
果樹産地の活性化をICTで支援

東京, 2019年07月23日 - (JCN Newswire) - NECソリューションイノベータは、ドローン空撮画像を活用し、樹冠(注1)の画像を3D加工する「NEC 樹冠3D化サービス」を2019年8月1日より提供開始します。

本サービスは、ドローンで空撮した果樹等の樹冠の画像を、クラウド上で3D化します。利用者はサービス上で、樹冠を様々な方向から参照しながら、枝の長さ、角度、面積等を測定することができます。これにより、栽培知識の習得や整枝・剪定(注2)の研究開発等で必要となる樹冠データの作成の効率化や、精度向上を図ることで、生産性向上に向けた研究への活用が可能になります。

なお本サービスは、東京大学大学院農学生命科学研究科附属生態調和農学機構(助教:郭威)と共同で研究開発を行いました。

今後も当社は、ICTを活用したサービスを提供することで、様々な農業産地の発展や活性化に貢献していきます。

背景
近年、果樹産地においては、より付加価値の高い新品種の果樹への転換や、栽培技術の高度化、作業効率化が求められています。その中で、大学や国、都道府県等の農業研究機関においては、整枝・剪定などの研究開発に樹冠のデータを活用し、果樹産地の活性化に繋げたいというニーズがあります。しかし、高解像度で大容量の樹冠画像データの取り扱いには専門性の高い画像技術が必要なため、3次元データを作成することが困難でした。

また、新規就農者などが果樹などの栽培知識を得る際に、産地から提供されている栽培マニュアルや農業関連市販書を利用することが一般的ですが、イラストや写真といった二次元データを用いて解説されているため、具体的にイメージしづらく、正確に理解することが困難な場合があります。

これらの状況を受け、ドローン空撮画像を活用して3次元の樹冠データを作成できるサービスを開発しました。

特長
本サービスは、ドローンで空撮した果樹等の樹冠の画像をクラウド上で3D化することに加え、圃場全体を2Dで表現することができます。これにより、樹冠の枝の長さ、角度、面積だけでなく、樹冠ごとの投影面積(注5)を測定し、圃場全体および特定の樹冠を俯瞰して把握することが可能になります。

1. 3次元の樹冠データ作成を支援
高度な画像技術がなくても、ドローンで撮影した画像を活用した3次元の樹冠データを作成することが可能です。これにより、様々な方向からの樹冠データを参照し、広範囲にわたる樹冠の面積や形状などをより正確な測量を支援します。

2. 整枝・剪定の研究開発に活用
幼木から成木までの樹冠データを蓄積・活用し、整枝・剪定による樹冠形状の観察や研究を行うことで、生産性向上や品質向上に向けた最適な育成方法の開発に役立てることができます。

3. 農業技術取得のための学習を支援
営農指導員が、農業高校・農業大学校の学生や新規就農者への指導の際に、補助ツールとして使用することができます。平面図や写真のみでは理解することが難しい剪定技術などの習得を支援します。

NECグループは、安全・安心・効率・公平という社会価値を創造する「社会ソリューション事業」をグローバルに推進しています。当社は、先進ICTや知見を融合し、人々がより明るく豊かに生きる、効率的で洗練された社会を実現していきます。

本リリースの詳細は下記をご参照ください。
https://www.nec-solutioninnovators.co.jp/press/20190723/index.html

概要:日本電気株式会社(NEC)

詳細は www.nec.co.jp をご覧ください。

Source: NEC Corporation
セクター: IT

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